2011年10月04日

秋分をむかえて


秋分を迎えた週末。
大切な人たちの集まる一日を、なんどか通った鎌倉山で持った。

ここ数年、仕事でもプライベートでも、旅をしたり、遊んだりを重ねた友人の一人の送別会と、
つながる友人同士、めでたく誕生したカップルをお祝いする会。

ご縁あるたくさんの人たちがはるばる山まで足を運んでくれた。
今までつながりのなかで、話をしつつも、うわさばかりで会ったことのなかった人たちが顔をあわせたり、
久しぶりの出会いやなにやらで、いつまでもいつまでも話のつきない賑やかな楽しい夜だった。


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秋分を迎えて、春からの日々を振りかえった。

今年、春から夏にかけ、なんどか山形県の羽黒というところに行った。
羽黒山、月山、湯殿山からなる出羽三山と呼ばれるその地は、修験の山として、1000年以上の篤い信仰を今に続けている。山は冬には雪を携え、春には水となり、すべてにいのちを与え、人々は自然に感謝し、寄り添う暮らしを育んできた。自然と人とのつながり、人が自然をどう想いともに生きてきたのか、震災以降、より向きあいたいと感じていた私は、仕事のご縁で行ったその地にとても惹かれるものを感じ、プライベートでも足を運んだ。

シーズンを迎え一人登ってみた夏の山は、登山の人たちも多く、行く道を教えてくれたり、山小屋でも隣に座りお話をさせて頂いたりと、まったく一人ということはなく、寂しさを感じることはなかった。一人山道をゆっくりと歩いていても、自然とそこにいる私を感じることが出来て、東京では感じられない安心感と心地よさに、うきうきもして、愉しく本当に豊かな時だった。

都会育ちだったけど、自然が好きで、旅をしたり、日々のなかで朝日や夕日や月を眺めたりするようにはしていたけど、山というひとつの世界、同じ場所で、何度も向き合うと、うつりかわりの多様さに気づいていった。

山肌に風が吹き、雲が流れ、晴れたり曇ったり、
風と言ってもさまざまで、朝には霧が出たり、月に靄がかかったり、
目を凝らしてやっと気づくくらいに小さな花があちらこちらに顔を出していたり、
咲く花に光があたったり、露をともなっていたり、種や実となっていたり、
森が陰を帯びたり、光を照り返していたり。

そのたびに心が動いて、
やがて同じ風景は二度とないことに気がついた。

東京でやきもきしていた心も鎮まっていくのを感じた。

311から半年の間。東京で山で、満月を迎えた月を眺めては、なんどめの月かと数えた。
春分をちょうど迎えたはじめての満月は、帰郷した母の実家でばあちゃん、母、私で久しぶりに顔を揃えて迎えた。深夜には一人大きく輝く月を部屋から眺めた。あの月の輝きは今も忘れられない。あの時流した涙も。

戻った東京でも丸くなる月を何度も見上げたけど、同じ月はなかった。
わたしの心も日々どんどんかわっていって、同じことはなかった。


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秋分に友人たちの集った鎌倉山。
出会った時から何気なく過ごしてきた一日一日が、
大きなものに、つながりあるなにかとして、生きていたんだな、生かされていたんだな、
と感じた一日だった。

時の輪のなか、同じように巡る季節でも、同じ時は二度となくて、でも、
雨でも晴れでも、うつりかわる空の下で、私たちは恵みを無限に与えられていて、
(時には厳しくもあるけど、)
その恵みは今にも、いつかのどこかにも、これからのどこかにもつながっている。

そう思った季節だった。

冬に向かう季節も、迎える春も、また次に会える時も楽しみ。



posted by momo at 20:24| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二度とない今を、同じ空の下で、生きていくんだね。
海に浮かぶ月を見るたびにそれを思い出せるよ。
Posted by もぎ at 2011年10月04日 22:02
ももちゃんの写真、やっぱり素敵。
また撮ってもらいたいな。
Posted by Ena at 2011年10月04日 23:50
うん。
海に浮かぶ月も、そのうち見に行くね。
でも、離れていても、いつも同じ空の下だよ。
Posted by もも at 2011年10月05日 00:02
既に与えられているものに感謝することを学びたい。
Posted by がんぽお at 2011年10月05日 02:34
エナさん
ブログ見てくれてありがとうー。エナさんの結婚式の美しい秋の光も忘れることはありません。またお会い出る日を楽しみにしています!

がんぱおさん
うん。今、自分に与えられているすべてのものに感謝する日々をおくれるよういたいね。
Posted by もも at 2011年10月06日 11:30
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